7月1日の朝、大型バスが「新装」された事業所の玄関前に着くと、出勤の社員が次々に降りてきた。この日、東京電力が原発建設のため青森県東通村に設けていた出先事務所が、「青森事業本部」に格上げされた。社員は20人増え70人体制に。本社の常務執行役、宗一誠(そういっせい)氏(55)が本部長に就き、現地に常駐する。
会議室に集まった全社員に、宗氏が訓示した。「安全で最新鋭の原子力発電所を造り、地域の未来に貢献しなければならない」
建物の隣には、杉林に囲まれた808万平方メートルの原発用の敷地が広がる。東京ディズニーランドの約16倍で、東北電力と約半分ずつ持ち合う。…… 本文:2,416文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。
朝日新聞社
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